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執筆者の写真友理香 植野

「 許します( 許せる ) 」ということはイジメる側が決めることではなくて、イジメられた側が決めること!


「 もしイジメをしたならば、しっかりと相手に謝りましょう 」と子どもたちに教えますが、「 許すか許さないかは、相手が決めること 」ということも、一緒に教えるべきだと思っています。 というのもイジメられた側は、トラウマになったら一生の傷を残すから…


何がトラウマになる原因なのか…というのは、人の感性にもよるので一概に言えなくて…  ただトラウマ体験の記憶は、心や身体そして記憶にそのまま保存されます。 時間が経っても色褪せることはないし、生々しい記憶がフラッシュバックしてしまうこともあるのです。


人によっては「 ひどい喘息や、過敏性大腸炎、原因不明の疼痛、慢性疲労性症候群など 」の身体症状が出ることがあるという研究もあります。 トラウマという経験で自律神経系の調整を大きく狂わせてしまうのは、自律神経系による無意識によって学習作用が働くから。


トラウマに対するケア( 例えば心理療法やヒプノセラピーなど )は、記憶に対してのメンテナンスしますが、過去に起きたトラウマに対して感情をケアします。 実は私も小学校・中学校で、同級生たちから大けがをするほどの暴力を受けるイジメを経験しました。


大人になってからはブラック社長からのハラスメント行為で、自律神経のバランスを崩し( 自律神経失調症 )ました。 裁判の過程で身体の調子が悪くなり、一つ一つ手探りで原因を潰していきました。 ネガティブな感情によって身体感覚を狂わす体験をしています。


実際にトラウマは物事の捉え方自体を変えてしまうほど強力で、相手から言われたことを曲解したり、全部自分を責めている言葉のように捉えて、攻撃的になってしまって、不要な衝突や不和が起きることもあるのです。 心の傷が大きいほど、不和が起きがちです…


時々「 メンドクサイ人、問題がある人 」に思われる方の中には、彼女( 彼 )の過去を辿っていくとすごく傷ついた体験( トラウマ )があるかもしれない…と考えてあげてほしい… 過酷な環境を生き延びるため、本来の自分を押さえつけて過ごしてきていたかもと。


トラウマにって世界の見え方や人との関係性も変わるし、ましてや幼少期に受けたトラウマであれば、ネガティブな感情のフィルターによって、モノの見え方もいびつになってしまうのですから。 このことを知ると、イジメられた側が「 許します 」の意味が分かるはず。



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