色々と中国ドラマを見てきましたが、ホッとするドラマは「 明蘭~才媛の春~ 」です。 このドラマは宋代に生きた上流階級のお話で、關心則亂という方の小説がベースになっているそう。 基本的に登場人物は架空か、モデルがいても名前を変えているそうです。
北宋の歴史を背景にした、架空の人物による虚構の物語だそうで、主人公:明蘭は実母が側女なので庶子として虐げられて、度々危機に陥ります。 その危機にいつも現れ助けてくれたのが、格式高い侯爵家の次男坊の顧廷燁だった…というのが、ドラマのベースです。
幼い内から理不尽な目に遭ってきた( 継母や家族からの嫌がらせ )明蘭が、顧廷燁と一緒に様々な困難を乗り越え、一段一段人生の階段を上っていく。 正妻と側妻や嫡子と庶子や母と子などの、この時代ならではの家族が描かれていて、宮廷ドラマよりも小競り合いが…
この時代のお話だから仕方ないけど、一夫多妻のために関係が複雑なんですよね。 でも明蘭の才知と顧廷燁の真っ直ぐな忠心や明蘭への愛が基本にあるから、見ていて何とか持ちこたえられたかも。 というのも他の宮廷ドラマより、足の引っ張り合いが陰湿だったから。
明蘭と顧廷燁は育ての母親によるイジメを受けていて、なのに心がまっすぐで自分の家族に対する気持ちが深くて、プライドや建て前や本音を見事に描いていて、脚本が素晴らしいなと思いました。 明蘭と顧廷燁は子供のころからご縁があったのね…という伏線もあり。
物語のあちこちに色々なヒントが隠されていて見ていて、最後に「 なるほどね… 」と思ったところがあったのです。 気持ちが落ち込むのは盛家の正妻で明蘭の義母にあたる王氏の実姉・康夫人や、顧廷燁の義母・秦氏、彼女達に服従する者達のあくどさがねぇ…
自分の家の位の上下や家の格式の上下、職業による身分の上下、または家庭内での身分( 親と子、正妻と側妻、嫡子と庶子 )の上下などの古臭い価値観が強調されていて、宮廷ドラマを見慣れている私でも、そこの部分はキツかった…というのが正直なところ。
海外ドラマ( 中国や韓国、あと欧米など )を見て思うけど、「 相手を蹴落とそうとしたり・陥れよう 」 と画策する人たちというのは、巡り巡って自分の放った矢( 落とし穴 )で自分が死んでしまうようなことになっていて、古今東西で解釈は同じなんですね汗
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