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執筆者の写真友理香 植野

家族と一緒に美術館巡りをして、改めて気が付いたこと


私は海外に行くと、出来る限り現地の美術館に1度は行くようにしてます。 海外旅行や出張に行ったときに、絵画を見るようになったのは叔母の影響が強いですね。 「 現地の美術館へ通う事は、その地域・国を理解することである 」と教わったから。

大人になって分かったのは、ココロを開放する時間であるということ。 絵画や彫刻の作られた時代背景や作者の制作の意図( 思い )はあるけど、作品をどう感じるか…と考える時間は自分の内面と見つめなおす時間でもあると考えてます。

自分の内面と向き合って積み重ねた時間と経験が、自分の審美眼となって( 結果的に )心と頭脳の資産形成にも繋がると私は考えています。 実際に家族から絵( ヒワの聖母 )に関する質問を受けて、私なりの答えや考えを述べられたときに実感したから。

国立大学法人お茶の水女子大学による研究(『保護者に対する調査の結果と学力等との関係の専門的な分析に関する調査研究』)によれば、高所得者層ほど美術館や博物館、科学館などに行く頻度が高いという研究結果があるそうなんですね。

高所得者層ほど蔵書数も高い傾向にあるのは確かだし、こういった要因が子どもの学力にも影響を与えるのだとね。  夏休みなどの長期休暇は、各家庭に過ごし方が任せられる。 だから普段からの格差が顕在化しやすく、広がりやすいのかなと思ったこと。

またベネッセ教育総合研究所で行われた「教育格差の発生・解消に関する調査研究報告書」があり、学力テストの上位層(A層)と下位層(D層)に関して、親の日頃の子供に対する働きかけ、接し方の何が影響しているかなどを調査したそうです。

一番ポイント差の大きかったのは、「 家には、本(マンガや雑誌を除く)が沢山ある 」という項目で、小六の国語の学力テストの結果になると、約二五ポイント近い差があり、算数の数値でも15ポイントほどの差があるそうなんですよ。


この研究結果を見て思ったのは、親の考え方で感性を育てる学びの機会が有る or 無いかで、大人になって【 教養 】という形で表れるのだなぁと。 ルールやマナー・様々な事に対して知識や常識というのは、親を真似して得ることなんだなぁとね。

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