立つ鳥跡を濁さず:立ち去るモノは見苦しくないように、きれいに後始末をして去る…という戒めの言葉になります。 引き際( 去り際ともいう )は美しくあるべきだという例えで、これって日本人らしいなぁと思うけど。 最近は奥が深い言葉だなぁと感じている。
私は何回が転職を経験してきましたが、毎回去り際( 引き際 )に関しては心を砕いてきました。 転職する理由としては、こちら側( 自分 )の都合( デメリットやメリットで )で去るけれど、去るのであれば正々堂々と去りたいという気持ちがあるからです。
鳥が立った跡が濁っていると、そこから逃げ出す鳥が後を絶たないこともあります。 前職のブラック社長は、今の現場を知らないのに口をはさんだり、理不尽な経費締め付けを断行したり、お気に入り以外の社員を怒鳴って吊るし上げて追い込むという人でした。
だから前職のブラックの会社は、短い人は入社した日のお昼で辞めたりしていましたね。 長くても5年程度( 経理の人だけ20年以上 )で、たった20人弱の会社で数か月ごとに誰かが辞めていく… 私が応募した前後も、どうやら他部署で募集をしていたんですよね。
そんなブラック会社でしたが、最後の引き際だけはしっかりと対応しました。 ( 社長を恨んで辞めた人は )顧客リストを持ち出しただけではなくて、顧客そのものを奪っていく人もいたのです。 私が入社したときに、実際にあったことなんですけれどね。
社長お気に入りの部署に、私の数日前に入社した人が、私が入社した日に辞めたんですね。 社長が直々に面接( 自分のお気に入りの部署の面接には積極的に出る )していたそうですが、入社したら「 こんな社内の状況になっていたとは…」と、彼は思ったそう。
私は入ったばっかりで理由が分からなかったけれど、後になって彼が辞めた意味が分かったのですけれどね。 ちなみに私が入社したときには、私の担当の業務はマニュアルがなかったので、自分の業務に関して分かったことをデータ化して、マニュアルにしました。
周囲の人たちと相談をして、業務の割り振りを見直したりと環境づくりをしてから去りました… でもね私が辞めたことをきっかけに、ドンドンと同じ部署の仲間たちが辞めていったそう。 というのも同業他社に吸収合併されたから。 社長は相談役で残ったけれどね。
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